アニメの舞台を旅する─日本の聖地巡礼で出会う“あの世界”

アニメの主人公が歩いた街並み、物語の舞台となった風景、彼らの息づかいを感じられる場所——それが、日本の“聖地巡礼”文化の魅力です。
今回は、高い人気を誇る6つのアニメ・映画作品をめぐる旅をご紹介します。
現実世界とフィクションが交差する、ちょっと不思議で胸が高鳴るアニメ巡礼の世界へようこそ。

1. 進撃の巨人──巨人の足音が聞こえる日田市(大分県)

『進撃の巨人』の作者・諫山創さんの出身地である大分県日田市は、まさに“進撃ファンの聖地”。
市内には「進撃の巨人 in HITA ミュージアム」があり、直筆原稿、設定画、キャラクター像が展示されています。
JR日田駅前には、等身大のエレン・ミカサ・アルミンの銅像が立ち、背景には「進撃」の象徴ともいえるウォール・マリアを彷彿とさせる山並みが広がります。
とりわけ、彼らの像が設置されている「大山ダム」はファン必見。
ダムの巨大な壁面が、まさに“壁”のイメージそのもので、「巨人がここから顔を出しそう…!」という臨場感があります。

アクセス:博多駅から日田までは電車で約1.5時間。日田駅からは車で15分ほど。
おすすめポイント:地元のパン屋さん「やまだ屋」の“巨人パン”も名物!
進撃の巨人 公式サイト

2. もののけ姫──神の森、屋久島(鹿児島県)

スタジオジブリの名作『もののけ姫』の舞台のモデルとなったのは、鹿児島県の屋久島。
苔むした原生林が広がる「白谷雲水峡」や「もののけの森」は、アシタカとサンが出会った幻想的な空間を思い起こさせます。
「生きろ」という強いメッセージが込められたこの作品の世界観を、実際に歩いて感じることができるのは、屋久島ならではの体験。
足を踏み入れた瞬間、湿った空気と生命の鼓動に包まれ、まるで自分がサンに出会えるのではないかと思えるほど。

アクセス:鹿児島空港から飛行機かフェリーで屋久島へ。そこから登山口へバスで移動。
トレッキング初心者でも安心:白谷雲水峡は比較的アクセスが良く、整備もされています。
もののけ姫 公式サイト

3. ハイキュー!!──烏野高校の風が吹く、仙台(宮城県)

バレーボールに青春を懸ける男子たちの物語『ハイキュー!!』は、実在する宮城県の仙台市やその周辺が舞台となっています。
作中の「烏野高校」は、仙台市にある烏野高校(現:仙台市立泉高校)がモデルと言われており、校舎の形や体育館の外観が非常によく似ています。
「青葉城西高校」のモデルは「仙台第三高校」。
アニメの聖地として有名なのが「仙台駅」や「勾当台公園」。
OP映像にも登場する仙台市街の景観や、試合後の回想シーンなどで描かれた風景がリアルに存在しており、ファンにはたまらないロケーションです。

アクセス:東京から新幹線で約1時間半。駅から各地へはバスや地下鉄でアクセス可能。
聖地マップも充実:仙台市の観光サイトでは、ハイキューゆかりの地を巡る地図も配布されています。
ハイキュー 公式サイト

4. 攻殻機動隊──近未来と現実の境界、横浜(神奈川県)・香港

『攻殻機動隊(Ghost in the Shell)』の舞台は、架空の「新浜市」。
この都市のモデルとされているのが横浜のベイエリアや香港の九龍城です。
特に映画版で登場する水面に光が反射する都市風景は、横浜みなとみらいの夜景と重なります。
赤レンガ倉庫やランドマークタワー周辺は、少し歩くだけで攻殻的な雰囲気が漂います。
また、香港の九龍城はすでに取り壊されていますが、その雑多で無秩序な都市構造は、草薙素子が行動する“都市の深層”を感じさせるもの。

アクセス:横浜駅から徒歩圏内に多くの撮影モデル地あり。夜に訪れると雰囲気が素敵
写真好きにはたまらない:サイバーパンク好きなら感涙必至のロケーション。
攻殻機動隊 公式サイト

5. かぐや様は告らせたい──恋愛頭脳戦の舞台、鎌倉(神奈川県)と慶應義塾高校

『かぐや様は告らせたい』は、架空の名門校「秀知院学園」を舞台に繰り広げられるラブコメディですが、そのロケーションには東京・鎌倉エリアがしばしば登場します。
また、秀知院の建物のモデルは慶應義塾高校や学習院高等科など首都圏の私立学校の建築物が参考にされているとされています。
劇場版で描かれるデートの場所としては、「浅草」「スカイツリー」「お台場」などが登場し、東京観光とも相性抜群。
さらに、ED映像で登場する「鎌倉高校前の踏切」(スラムダンクでも有名!)なども、ファンが撮影に訪れるスポットです。

アクセス:都心から鎌倉までは電車で約1時間。
 “恋愛成就”を願うなら:鶴岡八幡宮にお参りをどうぞ!
かぐや様は告らせたい 公式サイト

6. DEATH NOTE──闇と正義が交錯する池袋・渋谷(東京都)

『DEATH NOTE』の舞台は主に東京。物語の緊張感と知的戦いの裏には、実在する風景がいくつもあります。
たとえば、夜神月がノートを最初に試すシーンに登場する池袋の繁華街や、Lとの対決でたびたび登場する渋谷のスクランブル交差点。
新宿御苑のような公園、裁判所のような建物、近代的な高層ビル街は、まさにDEATH NOTEの世界観そのものです。
また、実写映画版では東京都庁や豊洲なども登場し、現代都市東京が「正義と悪の境界」として描かれています。

アクセス:都内各地は山手線と地下鉄で自在に巡礼可能。
ファン向けツアー:2024年には「DEATH NOTE展」が東京・大阪で開催され、原画や設定資料が展示されました。
DEATH NOTE 公式サイト

7. Steins;Gate──秋葉原(東京都)

最後は、科学と運命が交差する『Steins;Gate』。
物語の舞台はまさに“聖地巡礼の代表格”、秋葉原です。
秋葉原ラジオ会館(旧)/UDXビル/メイドカフェ メイリッシュは鳳凰院凶真が生きた世界がそのまま残っていると言っても過言ではありません。
作中の風景は実際の秋葉原の街並みにほぼ忠実で、歩くだけでタイムリープ気分に。
アニメの場面と同じ角度で写真を撮るファンも多く、海外からの観光客にも大人気。

アクセス:山手線秋葉原駅から徒歩で巡礼可能。
つぶやきながら歩く:「エル・プサイ・コングルゥ」とつぶやきながら歩けば、まるで岡部倫太郎になった気分になれます。
Steins;Gate 公式サイト 

8. 聖地巡礼のすすめ:物語に“触れる”旅

作品の舞台となった現実の場所に立つことで、キャラクターたちの息遣いや、物語の感情に触れることができる特別な体験です。
日本の土地を歩きながらその文化、風景、歴史を肌で感じることは、まるで「アニメの中に入る」ような夢の旅となります。
ご紹介した「聖地」を実際に訪れると、単なる観光では味わえない、物語との“再会”が待っています。
風景、匂い、人々の営み……どれもが作品の延長線上にあるのです。
そして何よりも素晴らしいのは、日本各地の“何気ない日常”が、アニメというレンズを通して、まったく別の世界に見えてくること。
聖地巡礼は、アニメファンにとって最も濃密で感動的な旅のかたちかもしれません。
その瞬間、あなたも物語の一員になれるはずです。

9. まとめ:次の旅は、どの作品に会いに行きますか?

物語はまだ続いています。
聖地巡礼を通じて、地方都市や文化遺産、伝統的な食文化にも自然と触れることができます。
アニメの舞台を巡る「聖地巡礼」の旅が、あなたの人生を豊かにする“冒険”となりますように。
次の目的地で、お会いしましょう!

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