まるでジブリの世界:日本の神秘を訪ねる 後編 西日本・海外編

本記事は「まるでジブリの世界:日本の神秘を訪ねる 前編 東日本編」の後編となっています。
合わせてご覧いただくことでより楽しむことができます!
スタジオジブリの映画の大きな魅力の一つは、息をのむほど美しく、どこか懐かしさを感じる日本の風景が舞台となっていることでしょう。
本記事では、「崖の上のポニョ」「千と千尋の神隠し」など、数々の名作のインスピレーション源となったと言及あるいは考察されている、西日本の歴史的な街並みや大自然、さらには遥か海外の異国情緒あふれる都市に焦点を当ててご紹介します。
アニメーションの世界から飛び出してきたような場所を訪ね、ジブリ作品が持つ魔法のような世界観に浸ってみませんか。
さあ、一緒にジブリ作品の美しい舞台を巡る旅に出かけましょう!

  1. 近畿地方
    • 兵庫県・神戸市 『火垂るの墓』
    • 大阪府・道頓堀商店街(旧 極楽商店街)/『千と千尋の神隠し』
    • 大阪府・心斎橋/「ジブリがいっぱいどんぐり共和国 」
  2. 中国・四国地方
    • 広島県・鞆の浦/『崖の上のポニョ』
    • 愛媛県・道後温泉本館/『千と千尋の神隠し』
    • 高知県・高知市/『海がきこえる』
  3. 九州地方
    • 鹿児島県・屋久島、白谷雲水峡/『もののけ姫』
  4. 海外編
    • スウェーデン・ヴィスビー、ゴットランド島/『魔女の宅急便』
    • クロアチア、イタリアなど・アドリア海沿岸/『紅の豚』
    • イギリス・ウェールズ地方/『天空の城ラピュタ』
    • フランス・コルマール 、リクヴィール/『ハウルの動く城』
  5. まとめ

1. 近畿地方

兵庫県・神戸市 『火垂るの墓』

作品概要: 太平洋戦争末期の神戸を舞台に、空襲で母親を亡くした14歳の兄 清太と、4歳の妹 節子が、戦火の中を懸命に生き抜こうとする姿を描いた、戦争の悲劇と兄妹愛の物語です。
見どころ: 物語の舞台は、主に1945年の神戸市です。

清太と節子が空襲から避難する場所として登場するのが、神戸市立御影公会堂です。
1933年に竣工したこのレトロで重厚な建物は、戦時下の厳しい状況の中でも人々の生活の一部となっていた歴史を感じさせます。
建物を前にすると、清太と節子の過酷な運命を思い、平和の尊さを改めて考えさせられます。
神戸市立御影公会堂 公式サイト

大阪府・道頓堀商店街(旧 極楽商店街)/『千と千尋の神隠し』

作品概要: 10歳の少女 千尋が、不思議なトンネルを抜けた先に広がる異世界に迷い込み、神々が集う湯屋「油屋」で働きながら、困難を乗り越えて成長していく冒険ファンタジーです。
見どころ:千尋の両親が豚になってしまう不可思議な商店街の風景には、かつての大阪・道頓堀周辺にあったテーマ型飲食店街「極楽商店街」(2009年に閉鎖)の雰囲気が一部、インスピレーションとして取り入れられたと言われています。

巨大な看板やネオンサインがひしめき合う現在の道頓堀の夜の景色は、きらびやかで現実離れした賑やかさがあり、まるで神々が迷い込みそうなミステリアスな雰囲気を想像させてくれます。
道頓堀商店会 公式サイト

大阪府・心斎橋/「ジブリがいっぱいどんぐり共和国 」

作品概要: 特定の作品の舞台ではありませんが、スタジオジブリ作品の公式グッズを取り扱う店舗です。
見どころ: ジブリがいっぱいどんぐり共和国は、スタジオジブリ作品の公式グッズを豊富に取り揃えたオフィシャルストアです。

大阪市の中心部、心斎橋PARCOにあり、木のぬくもりにあふれた店内は、ジブリ作品の優しい世界観を表現しています。
作品の舞台を巡った後に訪れれば、旅の思い出とともにグッズを見つけることができ、日本のアニメーション文化と「kawaii」カルチャーを体感できるスポットです。
作品の舞台を巡った後に訪れれば、旅の思い出とともに、お気に入りのキャラクターグッズを見つけることができます。
ジブリがいっぱいどんぐり共和国 公式サイト

2. 中国・四国地方

広島県・鞆の浦/『崖の上のポニョ』

作品概要: 海沿いの小さな街を舞台に、人間の少年 宗介と、人間になりたいと願うさかなの子 ポニョとの、純粋で健気な愛と友情を描いた作品です。
見どころ: 宗介とポニョが暮らす港町のモデルとなったのが、広島県福山市の鞆の浦です。

宮崎駿監督が構想を練り上げたこの地には、鞆の浦のシンボルである常夜燈が立つ港の景色や、海沿いの斜面に家々が連なる風景など、映画のワンシーンそのままのノスタルジックな街並みが残っています。
穏やかな瀬戸内海の美しさと相まって、物語の平和で優しい背景を体感できます。
広島県福山市の鞆の浦 参考サイト

愛媛県・道後温泉本館/『千と千尋の神隠し』

作品概要:千と千尋の神隠しは、「異界で迷い込んだ少女が、働きながら自分を取り戻して成長する物語」です。
見どころ:  神々が集う巨大な湯屋「油屋」のインスピレーション源の一つとして、宮崎監督がモチーフにしたと明言しているのが、愛媛県松山市にある道後温泉本館です。

この歴史的建造物は、国の重要文化財に指定されており、明治時代に建てられた複雑な構造と、シンボルの塔屋が油屋を彷彿とさせます。
館内は迷路のように複雑な動線を持っており、訪れる人々を不思議な世界へ誘います。
実際に温泉に入浴することもでき、神様になった気分で日本の伝統的な湯治文化を体験できるでしょう。
道後温泉 公式サイト

高知県・高知市/『海がきこえる』

作品概要: 高知の高校に通う杜崎拓が、東京から転校してきた武藤里伽子との出会いを通じて、友情や恋愛、そして自分の将来と向き合う青春の機微を描いた物語です。
見どころ: 物語の主要な舞台は、主人公たちが暮らす高知市と、高知県全域に広がる自然や街並みです。

作中には、高知駅や、高知城、そして土佐湾に面した久礼の港など、高知の日常的な風景が忠実に描かれています。
特に、拓が大学進学で東京へ向かうシーンや、里伽子と二人で訪れる高知龍馬空港、物語の重要な舞台となる海沿いの港の景色は、高知の開放的な空気感と、若者たちの繊細な感情が交錯する青春の雰囲気を強く感じさせます。
高知の開放的な空気感と、雄大な太平洋の景色は、若者たちの繊細な感情が交錯する青春の雰囲気を強く感じさせ、彼らの心の揺らぎに寄り添うことができるでしょう。
海がきこえる 聖地巡礼参考サイト

3. 九州地方

鹿児島県・屋久島、白谷雲水峡/『もののけ姫』

作品概要: 原始の自然が息づく森と、鉄を生産する人間たちの間で起こる争いを描いた作品。
見どころ: アシタカが旅する神秘的な森「シシ神の森」のモデルの一つであり、宮崎監督が何度も訪れて作品のインスピレーションを得た場所が、鹿児島県の離島にある屋久島の白谷雲水峡です。

屋久島は1993年にユネスコ世界自然遺産に登録されました。
白谷雲水峡は、特に「苔むす森」と呼ばれる一帯が有名です。
一面が厚い苔に覆われ、太古からの原生林が広がるこの場所は、まるで「もののけ姫」の世界に迷い込んだかのような幻想的な美しさに満ちています。
雨が降ると苔の色がさらに鮮やかになり、木霊が出てきそうな神秘的な雰囲気が増します。
壮大な自然の中でトレッキングを楽しみながら、自然と神々が息づくジブリの世界を体感できるでしょう。
屋久島観光協会 公式サイト

4. 海外編

スウェーデン・ヴィスビー、ゴットランド島/『魔女の宅急便』

作品概要: 13歳の魔女キキが、相棒の黒猫ジジとともに、知らない街で一人暮らしをしながら修行に励む物語。
見どころ: キキが修行の地として選んだ海沿いの街「コリコ」のインスピレーション源となったのが、スウェーデン最大の島ゴットランド島にある美しい街ヴィスビーです。

ヴィスビーは中世の街並みがそのまま残る世界遺産の街です。
キキが住むパン屋のモデルとなった建物や、赤レンガの屋根が連なる可愛らしい街並み、そしてバルト海に面した美しい港の風景は、作品の世界観そのものです。
ヴィスビーの街全体に漂う異国情緒と温かい雰囲気は、「魔女の宅急便」が持つ自立と成長の物語をより魅力的に彩っています。
魔女の宅急便 聖地巡礼参考サイト

クロアチア、イタリアなど・アドリア海沿岸/『紅の豚』

作品概要: 第一次世界大戦後のアドリア海を舞台に、飛行艇を操る豚の姿をした賞金稼ぎポルコ・ロッソの活躍と、彼を取り巻く人々の物語を描いた、大人のロマン溢れる作品です。
見どころ: ポルコが愛する場所であるアドリア海の美しい景色は、主にクロアチアやイタリアの沿岸都市がモデルとなっています。

特にクロアチアのドゥブロヴニクの旧市街や、アドリア海に面した断崖絶壁の海岸線は、作品に描かれる青い海と空、そしてレトロな街並みの雰囲気に強く影響を与えています。
ポルコの隠れ家や、彼が利用するホテルがあるような地中海沿岸の優雅で開放的な雰囲気は、作品の自由と孤独、そしてロマンスのテーマを象徴しています。
美しい石造りの街や、透き通るような青い海を眺めると、今にもポルコの赤い飛行艇が空を駆け抜けていく姿が目に浮かぶでしょう。
紅の豚 聖地巡礼参考サイト

イギリス・ウェールズ地方/『天空の城ラピュタ』

作品概要: 鉱山町で働く少年パズーと、空から降ってきた少女シータが、伝説の天空の城ラピュタを目指して冒険を繰り広げる、ファンタジー・アドベンチャー作品です。
見どころ: 作品に登場する要塞や、パズーが働く鉱山町の風景のインスピレーション源の一つが、イギリスのウェールズ地方です。

宮崎監督が制作前にこの地を訪れており、特にウェールズに残る古い鉱山の街や、壮大な中世の城塞が作品のイメージに影響を与えました。
パズーとシータが逃げ込んだり、敵と対峙したりするティディス要塞のモデルとされるのが、ウェールズのカーナーヴォン城などの巨大な城塞群です。
石造りの重厚で巨大な城壁は、作品の持つ冒険と神秘の雰囲気を高めています。
ウェールズの緑豊かな風景と歴史ある石造りの建造物は、天空に浮かぶ城ラピュタの、現実世界における力強い基盤を象徴していると言えるでしょう。
天空の城ラピュタ 聖地巡礼参考サイト

フランス・コルマール 、リクヴィール/『ハウルの動く城』

作品概要: 魔法使いハウルと、呪いで老婆に変えられてしまった少女ソフィーが、荒地をさまよう「動く城」で共同生活を送りながら、戦争の時代を生き抜くファンタジー作品です。
見どころ: ソフィーが暮らす、平和でカラフルな街の風景のモデルとなったのが、フランスとドイツの国境付近にあるアルザス地方のコルマールやリクヴィールといった小都市です。

コルマールの木組みの家々(コロンバージュ)が連なる街並みや、リクヴィールの可愛らしい石畳の路地は、ソフィーが働く帽子屋がある街、そしてハウルが城を隠す平和な街の雰囲気そのままです。
この街を歩けば、ソフィーとハウルが守ろうとした、かけがえのない日常の美しさを感じ取ることができるでしょう。
ハウルの動く城 聖地巡礼参考サイト

5. まとめ

ジブリ作品の情景は、ただ美しいだけでなく、人々の心に残る大切なものを呼び起こします。
聖地を巡る旅は、映画のシーンを追いかけるだけでなく、作品の根底にある日本の文化や自然の魅力を深く知る機会になることでしょう。
今回ご紹介したのはほんの一部です。
さあ、あなただけのジブリの舞台を巡る旅へ!

私たちについて

東京の浅草・原宿、大阪、京都にある忍者体験カフェを運営しています。
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