忍者刀とは何か。忍者が忍者刀を使っていた理由を探る!

日本の歴史の中で、忍者は神秘的な存在として有名です。
そんな忍者が愛用していた武器の一つが「忍者刀」です。
忍者刀には、忍者の特異な役割や戦術に合わせた様々な工夫がなされています。
今日は、忍者刀の歴史やその特徴、日本刀との違いなどをご紹介します。

目次

  1. 忍者刀とは? その歴史
  2. 忍者と侍の違い、忍者刀と日本刀の違い
  3. 忍者刀の様々な使い方/忍者刀を用いた忍術
  4. 現在の忍者刀
  5. 忍者刀の購入方法・注意するべきこと
  6. まとめ

1. 忍者刀とは? その歴史

忍者刀(にんじゃがたな)は、忍者が使用した特殊な刀で、その設計と用途は忍者の役割と密接に関連しています。
忍者刀の起源は日本の戦国時代(1467-1603年)に遡ります。
この時期、忍者は情報収集や暗殺、破壊工作などの任務を担い、特に隠密性が求められました。
忍者刀は、そうした任務に適した形に進化した武器なのです。
それでは、もっと具体的に忍者刀の秘密を探っていきましょう。


2. 忍者と侍の違い、忍者刀と日本刀の違い

忍者刀と侍の一般的な日本刀(かたな)には、いくつかの大きな違いがあります。

大きさ/形状の違い

侍が使用する日本刀は一般的に長く、刀身が反っており、小さな力で物を斬るのに優れていました。
これに対して、忍者刀は刀身は40cmほどで、反りがなく真っ直ぐなのが特徴で、近接戦闘や刺突に適しています。
下緒(さげお)と呼ばれる、鞘についている紐にも違いがあり、忍者刀は刀身の長さに比べて下緒が長く作られています。

用途/見た目の違い

日本刀は目立つ武器として、装飾が施されていることがあります。
侍は刀を隠さずに携帯し、戦場や公の場で使用していました。
これは、名誉のために正々堂々と勝負をする、という侍の精神を反映しています。
一方、忍者刀は小さく、地味で、装飾もありません。
鞘や柄(持ち手)が黒く、艶消しがなされているのも忍者刀の特徴です。
闇に乗じて行動する際に目立たないよう、光の反射をできるだけ無くしたのです。
また、忍者は忍者刀を衣服の中に隠し持つことが多かったといいます。
そのため、小さく折りたたみが可能な忍者刀もあったそうです。
敵に見つからないように、そして移動の妨げにならないように、と独自の進化を遂げたのが忍者刀なのです。


3. 忍者刀の様々な使い方/忍者刀を用いた忍術

忍者刀の使い方や、忍者刀を用いた忍術について詳しく見ていきましょう。

戦闘

前述した通り、反りがない直刀であるため、何かを斬るのにはあまり適していません。
代わりに、小さくて扱いやすいことから、敵の急所や、細い隙間に向けた刺突攻撃が使われていました。
忍者の仕事柄、奇襲での刺突による暗殺に使われることが多いのです。
そのため、刀を扱う侍との正面からの一騎打ちではほぼ確実に負けるのではないか、とも言われています。(諸説あり)
また、忍者はスパイ活動も行うため、敵に囚われて機密情報を言わされてしまうことがあってはなりません。
そういった、いざという時の自決の手段としても忍者刀が使われていたようです。
以下の動画では、実際に忍者刀を用いて、戦闘方法について解説しているため、ぜひご覧ください。

潜伏 〜水遁の術〜

水中に潜伏して敵からの追跡から逃れるためにも使われていました。
鞘の先端に付いている鐺(こじり)を外すことで、鞘がシュノーケル代わりになるのです。
これにより、水中で長時間身を潜め、敵の目を欺くことが可能でした。
これが、有名な「水遁の術」と呼ばれる術です。

その他 〜下緒七術(さげおななじゅつ)〜

忍者刀の鞘についている下緒は、逃走や野営の際に様々な方法で活用されました。
そのうち代表的な7つの忍術のことをまとめて、下緒七術と呼びます。
一つずつ、どのようなものか見ていきましょう。

  1. 旅まくら

大小二つの刀を下緒で結び、体の下に下緒を通して眠ります。
こうすることで、どちらかの刀を盗まれそうになっても下緒の動きで気づくことができます。
また、暗闇の中でも、下緒を手繰り寄せることで素早く刀を手にし、敵に対処することができます。

  1. 座さがし

夜や暗室などの暗い場所で敵や障害物、罠を見つけるための技術です。
鞘を剣先のギリギリまで抜き、下緒を口に咥えて鞘が抜けないようにした状態で探索します。
自身の刀2本分の距離まで探索ができます。
鞘が人に当たったと感じた瞬間、口から下緒を離して刀を抜き、素早く攻撃を行います。

  1. 槍停(やりどめ)

槍を用いる敵と戦う際に使う忍術です。
忍者刀と鞘を下緒で結んでそれぞれの手に持ちます。
相手の突きを素早く避け、下緒を槍に巻き付け、相手の槍を奪います。

  1. 塀のぼり

忍者刀を使って高い塀をのぼる忍術です。
塀に忍者刀を立てかけ、鍔(つば)を踏み台にして塀を乗り越えます。
下緒を咥えておくことで、登った後に下緒を手繰り寄せ、刀を回収することができます。
これにより、刀を失わずに高い塀を乗り越えることができるのです。

  1. 野中の陣張り(のちゅうのじんはり)/野中の幕(のちゅうのまく)

野宿をする際に、簡易的に屋根を作る忍術です。
2、3本の木の間に下緒を通して結び、その上に布や紙を被せて屋根を作ります。
これにより、ある程度の雨風を凌ぐことができます。

  1. 縛に用いる法/差縄(さしなわ)

縄を持っていないときに、下緒を使って敵を縛る忍術です。

  1. 帯の代用

帯とは、衣服の上から腰に巻いて結ぶ細長い布のことで、ベルトのような役割を持ちます。
日本では古くから使われてきました。
この術は、帯が敵との戦闘で斬られてしまったり、暗闇で見つけられなかったりした際に下緒を帯の代わりに巻く術です。
こうすることで、衣服の乱れにより動きを妨げられることがないようにしました。
以上の7つが下緒七術です。

しかし、他の術を下緒七術の一つと数えたり、様々な呼称が存在したり、その内容には諸説があります。
例えば、「用心縄(ようじんなわ)」という術を下緒七術に含む、とする説があります。
これは主に、部屋で寝たり休んだりする際に使う忍術です。
部屋の戸の前に下緒を張っておき、敵が入ってきた際に足が引っ掛かるようにします。
こうして罠を張っておくことで、急な敵の襲来から身を守ることができます。


4. 現在の忍者刀

ここでは、現代における忍者刀の扱いについて見ていきましょう。

日本の文化としての忍者刀

忍者刀は日本の伝説や文化の象徴として、映画や漫画、ゲームなどに登場しています。
そのため、忍者刀は日本のポップカルチャーの一部としても認識されており、主に日本国外の人々から大きな人気を博しています。

コレクションとしての忍者刀

現在、忍者刀はコレクターズアイテムとして人気があります。
それらの多くが模造刀であり、まるで本物かのような美しい作りになっています。
実際に刀として使用することは難しく、部屋に飾ることや、集めることそれ自体が目的であるようです。
漫画で登場した刀のレプリカを販売しているサイトもあるため、興味のある方はぜひ調べてみてください。


5. 忍者刀の購入方法・注意するべきこと

忍者刀を購入する方法や、その際の注意点について紹介します。

信頼できる販売店を見つける

忍者刀について検索すると、様々な販売店を見つけることができます。
忍者刀を購入する際は、信頼できる専門店や、日本から認証されたオンラインショップを利用することが重要です。
これにより、品質や真正性が保証されます。
安い買い物ではない上に、忍者刀は刃物であるため、購入の際は慎重にお店を選びましょう。

価格と品質

忍者刀の価格は、その品質や製作技術の高さによって異なります。
高品質な忍者刀は高額であることが多いので、価格と品質のバランスを確認して購入しましょう。

法的な規制

お住まいの地域によっては、武器の所持や購入に関する規制がある場合があります。
購入前に、ご自身の地域の法律や規制について確認しておくことが必要です。

6. まとめ

いかがだったでしょうか?
この記事では忍者刀の歴史、特徴から、忍者刀を使った忍術、侍の使う日本刀との違いなど、様々なことがらについてご紹介しました。
忍者刀についてもっと知りたい方は、実際に忍者刀を購入してみたり、YouTubeで忍者刀についての動画を見たりするのもおすすめです。
忍者についてご紹介しているサイトや、忍者の武器についてご紹介しているサイトもぜひ参考にしてみてください。
忍者について深く知れば、忍者刀についての理解もより深まることでしょう。

私たちについて

東京の浅草・原宿、大阪、京都にある忍者体験カフェを運営しています。
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